ビューティフルカーズ本店での水道水と純水比較実験レポート

水ジミがあなたの愛車の塗装をダメにします。

 

水ジミ(イオンデポジット・ウォータースポット)の原因を解明!純水、水道水、雨水を比較

愛車に付く厄介な汚れのひとつ「水ジミ」。「イオンデポジット」「ウォータースポット」「雨ジミ」「水垢」などと色々な呼び方がありますが、下の写真のような汚れです。黒などの濃色車では、かなり目立つ汚れです。気になる方も多いのではないでしょうか。ガラスにも付きやすく、落としにくい汚れです。

このシミは、水に含まれる「カルシウム」や「マグネシウム」といったミネラル分が、水が蒸発した後に塗装面に残り固着したものです。当店では通常わかりやすく「水ジミ」と表現しておりますが、今回の記事では、より正確な「イオンデポジット」と表現させていただきます。(イオン=水に溶けたミネラル分、デポジット=堆積、沈殿)
水にはどれくらい、イオンデポジットの原因となるミネラル分が含まれているのでしょう。雨水、水道水、当店オリジナル純水器を通した水で比べてみます。
雨水はこのように雨樋から採取しました。屋根や雨樋の汚れも含んでいるので、実際の雨よりも汚れていると思います。



左が雨水、右が水道水です。


水道水を計測します。


TDSメーターで計測しますと、50ppmを示しました。


数値を固定して表示。数値が安定するのを待ったところ、51ppmになりました。


次に雨水を計測します。


1ppmです!水道水とは比べ物にならない低さです。予想外だった方も多いのではないでしょうか。


数値を固定して見やすく撮影。やはり1ppmです。このように雨水には、ほとんどミネラル分が含まれておりません。何故なら、一度蒸発してから降ってきていますので、蒸留水のようになっているのです。


TDSメーターは、水の電気抵抗を計測してイオン濃度を表示します。純粋な水は電気を通さず、イオンが含まれることにより電気を通すようになりますので、抵抗値を測ると、イオン濃度がわかるというわけです。イオンというのは、「カルシウム」や「マグネシウム」といった水ジミの原因となるミネラル分が溶けたものも含まれています。
ビューティフルカーズオリジナルの純水器を通した水を計測すると…。


0ppmです。


水に溶け込んだミネラル分が全て取り除かれています。


純水と先ほどの雨水の計測は別の日に行ないました。純水の隣にあるのは、この日の水道水です。こちらは61ppmでした。


61ppmです。当店がある秋田市の水道は雄物川で取水しています。長雨や雪どけで川の水が多いときは低めに。冬や雨が少ない時など、川の水が少ないときは高めになる傾向があります。


改めてもう一度。
テスト日の水道水。51ppm。


テスト日の雨水。1ppm。


当店オリジナル純水器を通した水。いつでも0ppm。


この結果を見ると、「イオンデポジットは水道水が酷そう」という予測ができるかと思います。
それでは水道水、雨水、そして純水の3つでイオンデポジットの付き方を実際に見ていきましょう!また、「直射日光で水滴が乾くと、レンズ効果で塗装が焼けて跡が付く」という話も良く聞きますので、合わせて検証してみましょう!
7月の秋田市です。実験に最適な天候です。気温は約30度。


最初に水道水と雨水の比較実験を行ないます。黒のテスト用ボンネットを炎天下で熱々に熱します。真ん中の四角は、ボンネットが綺麗過ぎてピント合わせが難しいので、目印にするために貼ったテープです。


ペットボトルから水道水と雨水を垂らして乾かします。


左側が雨水、右側が水道水です。「太陽光が水滴のレンズ効果で塗装を焼いてしまう」という説も合わせて実験する為に、ボンネットには、強撥水のコーティングを施してありますので、プリプリの水玉です。

炎天下で熱々になった黒いボンネット上でどんどん水が乾いていきます。熱々の塗装面で水を乾かす。普段の洗車では絶対にやってはいけないことなので、少々罪悪感を感じながらやっております(^^;)

水道水。乾燥中です。

雨水。水道水とは大分様子が違います。

完全に乾きました!

水道水。ミネラル分がくっきりと残っています。


雨水。水道水よりも少ないですが、少し白い跡が見えます。


乾燥中に水滴に落ちた埃が白く残ることがあります。固着していなければ問題ないですので、純水に浸して、かたく絞ったマイクロファイバークロスで、表面を優しく拭き上げてみます。


室内に持ち込んで観察します。ピントを合わせる関係上、目印のテープは雨水側に移動しました。


なぜなら、雨水側は綺麗すぎて塗装面にピントを合わせられないからです。雨水の質にもよりますが、今回は全くイオンデポジットができませんでした。


水道水側はこのように、拭いても取れないシミがついてしまいました。これが水中のミネラル分が固着してできた「イオンデポジット」です。冒頭に書いたとおり、「ウォータースポット」「雨ジミ」「水垢」とも呼ばれます。こうなってしまいますと、普通に洗っても全く取れなくなります。


この汚れ、雨ではつかないので、「雨ジミ」ではありません。また「ウォータースポット」というのは、水のレンズ効果で塗装が焼けたもの。と定義されているようですが、今回の実験結果でわかるように、ミネラル分を含まない水では何の跡も付きませんので、レンズ効果という説は当店としては疑問視しております。そもそも凸レンズは、レンズから離れたところに焦点があるわけで、塗装面に接している水滴は、塗装面に焦点を結ばないので、塗装を焼くことはないのではないかと考えております。「水垢」というのは、他の原因も含まれるので、これも当店は使いません。「イオンデポジット」は「イオン」=ミネラルが水に溶けたもの。「デポジット」=堆積、沈殿。ということで、この汚れを一番正確に表した名前なのですが、専門用語でお客様にはわかりにくいため、当店では通常「水ジミ」と呼んでおります。
いよいよ純水での実験です。全くイオンデポジットが付かないことが分かっているので、盛大に純水をかけます!実は純水の実験を一番最初に行ないました。なぜなら、この実験でつく水道水のイオンデポジットは、塗装面に酷いダメージを与え、クレーター状の凹みを作ってしまい、ペーパーで削って、その後研磨しないと復元できないからです。


綺麗な水玉です(^^)


大丈夫と分かっていても、この炎天下で熱々になったボンネットに光る水玉を見ていると、レンズ効果によるウォータースポットができないか心配になります(^^;)とはいえ、塗装表面のクリア層の厚さを加味したとしても、この形状のレンズが塗装面に焦点を結び、しかも上に水分が接しているのに加熱して焼いてしまう。ということは考えにくいのではないでしょうか。


どんどん乾きます。普通で考えたら、絶対やってはいけない、ありえない光景です。


どんどん乾きます。


もう塗装面は熱々です。


塗装面をアップにしてみると、白いシミが結構見えます。「あれ?やっぱりイオンデポジットやウォータースポットができているの?」と少しだけ不安になります。


しかし、純水で濡らし、かたく絞ったマイクロファイバーで優しく拭き上げると…。


全くイオンデポジットやウォータースポットは付いていません。


屋内で乾かすと、最初のシミのような汚れもつきませんので、これは水滴に落ちた大気中の埃なのではないかと考えています。このようにかなり乾かしてから拭き取るのは、埃で微細な傷を付ける可能性がありますので、普段の洗車で純水を使う際でも行なわないほうが良いと思います。拭くなら軽くでもよいので拭く。拭かないなら、屋外の場合そのまま走って乾かしてしまうのが良いと思います。


当店デモカーのルーテシア号が美しく映り込んでおります。


イオンデポジットは全くできていません。塗装の焼けも見当たりません。イオンデポジット、ウォータースポットフリーです。


車にイオンデポジットを付けるのは、洗車の際に乾かした水道水です。もし雨が原因なら、どんなに丁寧に洗車をしても、すぐに車はイオンデポジットだらけになってしまうので、そもそもイオンデポジットを防ぐ方法が無いということになってしまいます。水道水で洗車をするならば、洗車中に水が乾かないように気を付け、洗車後は速やかに完全に拭き取ることがイオンデポジットを防ぐ方法です。しかし晴れた日の屋外の洗車では、私達プロであっても大変に難しいことです。
当店では3年前から純水を使用して洗車を行なっております。お客様から「自宅でも純水で洗車したい」というお声を多くいただいておりました。今まで洗車用純水器は業務用のものしかなく、価格も100万円ほどするものでしたが、当店では、より楽で簡単にお客様に美しい愛車をお楽しみいただくために、10万円以下という目標をたて、実用新案を取得したオリジナルの洗車用純水器を開発いたしました。価格は消費税、送料込みで89,800円です。
こちらは以前実験した別なボンネットの写真です。一面に水道水をかけて乾かしたところ、大変なことになってしまいました。


屋内で見るとこんな感じです。


私はこれを見ると、鳥肌が立ってしまいます。このような画像が苦手な方、大変申し訳ありません。


たった一度の実験でここまで酷いことになるとは正直想像しておらず、水道水を乾かすことによるダメージに、私自身衝撃を受けました。このボンネットを復元するには、全面を特殊なサンドペーパーで深く削り、その傷をさらに研磨して除去しなければなりませんでした。大変な手間もかかりましたし、塗装もかなり削ることになりました。これは炎天下で水道水を一気に乾かすという極端な例ではありますが、大切な愛車がこのようなことにならないとも限りません。愛車の塗装をこれほど削るというのは、大変大きなリスクと代償を払うこととなります。
水道水は必ず乾かさないで拭き上げる必要があります。一度水気を取った後、乾拭きして完全に水気を無くす必要があります。しかし乾拭きは傷を入れるリスクが高いですし、何より時間がかかって大変です。完全に拭いたと思っても、隙間から垂れてくる水でもイオンデポジットができてしまいます。水道水の乾燥を防ぐために、曇りの日に洗車するとか、夏場は早朝や夕暮れ時に洗車する。マニアな方は雨の日に洗車するなど、色々なことが言われているのです。
純水を使うとそれらが全て解消されます。洗車の時間は自由になります。洗車したばかりなのに、花粉や黄砂が降ったときなどは、高圧洗浄機で純水をかけるだけで洗車は完了いたします。また、鳥の糞や夏場の虫など、放置すると塗装に大変なダメージを与える汚れも、周りに飛び散る水道水によるイオンデポジットを気にする必要がありませんので、気付いたときに、その部分だけササッと簡単に洗うことができます。当店の純水器をご購入いただいたお客様からは、「もう水道水には戻れない」というお声を沢山いただいております。
水道水、雨水、純水、それぞれの実験結果を見て、皆様はどんなことを思われたでしょうか