ポルシェカレラのパテが載っているヘコミ修理
今回は、板金屋さんからのご依頼でポルシェカレラのデントリペアです。お電話で「オーナー様がどうしても塗りたくないと仰っていて、あと、おクルマがちょっと古いのとパテも載っているですけど直せますか?」という案件です。
オーナー様が塗りたくないと言う縛りは、デントリペア屋として最高に萌えるお言葉です(笑)しかし、おクルマが古くしかもパテが(^^;
それでは、ヘコミを見てみましょう。デントは、ウィンカーの上の部分とドアミラーの前部の2か所でした。
ウィンカー上部のヘコミ
ドアミラー前部のヘコミ
このポルシェは、フロントフェンダーの内側は、なにも付いていないので そのまま押せます。タイヤをテコの支点にして工具で押しあげます。ここのデントは、パテの影響がありませんでした。しかし、そのすぐ後ろ側から怪しい動きが!
ウィンカー側は、素直に直ってくれましたが、問題は、ドアミラー前部のヘコミです。この部分は、フェンダーが折り返して2枚になっています。なので、直接押すことが出来ません。しかも、パテが載っているのでグループーリングで直すことは、出来ないので その2枚の間に工具を入れて押すしかありません。殆ど、2枚の鉄板の隙間ないに等しいので慎重に工具を差し込んでリペアしました。
線状に見えるところは、鉄板が凹んでいるのでは なくてパテが潰れています。こうなると この線を消すことは出来ないので板金屋さんと相談して少しペーパーで研ぎました。ラインは、そろったのでライトを当てないと殆んど分かりません。なかなか難しい案件でしたが、自分でいうのもなんですけど、上手くできました。
板金屋さんも「これなら、十分です。」と仰っていただき終了です。塗装が割れなくてよかったー。
デントリペアは、オリジナル塗装を残したまま復元する修理方法です。塗装がダメになっていないのにリペイントは、悲しいですね!